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年金繰り上げ受給と繰り下げ受給どちらがお得?簡易表で仕組みを解説!

 

 

年金繰り上げ受給と繰り下げ受給どちらがお得?簡易表で仕組みを解説!日本の平均寿命は、令和元年で男性81.41歳、女性87.45歳です。いったいいつ年金を受給すればお得な年金生活ができるのか?健康寿命と呼ばれる元気な時を含めてわかりやすく解説!

 

 

Contents

年金受給は何歳からがお得?

 

 

日本では、国民年金保険や厚生年金保険という公的な年金制度があります。

 

 

これは、20歳以上から支払い義務のある国民年金保険や企業に勤めてから会社側から毎月の給与天引きされる厚生年金保険など働き方によって支払う対象が違います。

 

 

しかし、ある一定の期間、年金を払えば受給資格が発生します。国民年金や厚生年金などでは最近2017年8月に改正されて25年間から10年間支払っていれば受給資格が発生します。

 

 

10年間支払っていれば、通常65歳から満額年金が支給されます。その料率については今までの支払金額によって異なりますが、皆、もらえる受給率は同じです。

 

 

そこで、繰り下げ受給がお得か?繰り上げ受給がお得なのかをわかりやすく解説しました。

 

 

 

 

年金受給率

 

 

図1:年齢による年金支給率

年齢 現在の支給割合(%) 2022年以降の支給割合(%)
60 70 76
61 76 80.8
62 82 85.6
63 88 90.4
64 94 95.2
65 100 100
66 108.4 108.4
67 116.8 116.8
68 125.2 125.2
69 133.6 133.6
70 142 142
75 142 185

 

 

2022年に年金制度が改定される予定です。そこで、今現在の年金支給割合と改定後の年金支給割合を比較してみました。

 

図1から現在、65歳からの受給で満額もらえますが、60歳からの受給で、70%、70歳で142%もの年金が65歳を基準として増減します。

 

健康寿命の71歳を考えれば早くから受給して動けるうちにいろいろと旅行したいところですね。繰り上げ受給や繰り下げ受給を決断したら一生その率が続きます。そこで個人的な意見も含めて何歳がお得なのかを考えます。

 

 

年金受給の損益分岐点

 

 

年金を60歳から受給すれば、65歳から受給の人に追い越される年齢が76歳の時です。

 

繰り下げて70歳に受給開始すれば、65歳の時に受給した人と比較して81歳の時に追い越す計算です。さらに、2022年から75歳からの受給もできるようになります。

 

この場合、86歳の時に65歳から受給している人に追い越される計算です。

 

 

図2:繰り上げ受給と繰り下げ受給の損益分岐点

受給年齢 65歳受給者に追い越される年齢
60 76
70 81
75 86

 

この表で見てもかなりの高齢まで大差はなさそうです。しかし、実際の受給率は違いますから個人的には65歳から受給して平均寿命を全うすればそんなに大差はないと思います。

 

動けるうちに有効に使うなら60歳からにして、健康に自信のある人は70歳以降からでもいい選択だと思います。

 

私なら、通常通り65歳からもらいます。なんだかんだ老後まで働ける環境があるのか不安ですし、会社やお店などを経営して利益が順調なら迷わず70歳以降を選びます!!

 

収入の柱が他にもたくさんあれば年金だけに頼らずに資産運用からでも気軽にできるのではないでしょうか?

 

 

年金受給のポイント

 

 

 

 

年金受給のポイント

  • 繰り上げ受給の減額率は毎月0.5%
  • 2022年から繰り上げ受給の減額率が0.4%に変更!
  • 繰り下げ受給の増額率は毎月0.7%
  • 2022年から繰り上げ受給が70歳から75歳まで可能に!

 

 

神楽 仁
年金受給の毎月の増額率や減額率を参考にご自身のプランに最適な年金受取プランを考えましょう!!個人的には、政府の計算などで65歳が通常と判断しているのでそのくらいが適切なタイミング?

 

 

 

鷹司 巫女
一昔前の団塊の世代と呼ばれ、金の卵と呼ばれた世代の年金受給開始は60歳からでした。また、60歳で定年退職後1年間も雇用保険が適用されて雇用保険をもらっていた時期もありました。それだけ優遇された世代もあったということは覚えておきましょう!!

 

 

 

日本人の平均寿命

 

 

年金受給開始年齢の適切なタイミングを見極めるために厚生労働省の統計値を基に資料を作成しました。平均寿命を過去から現在まで比べてみてどのくらいまで生きれるのかを考えてみましょう。

 

図3:日本人の平均寿命の推移

男(歳) 女(歳)
昭和22 50.06 53.96
25-27 59.57 62.97
30 63.6 67.75
35 65.32 70.19
40 67.74 72.92
45 69.31 74.66
50 71.73 76.89
55 73.35 78.76
60 74.78 80.48
平成2 75.92 81.9
7 76.38 82.85
12 77.72 84.6
17 78.56 85.52
22 79.55 86.3
27 80.75 86.99
28 80.98 87.14
29 81.09 87.26
30 81.25 87.32
令和元 81.41 87.45

 

参考:厚生労働省(余命平均)より引用

 

 

 

平均寿命の長寿化

 

 

図3より、日本人の平均寿命推移が理解できる。終戦と呼ばれる昭和20年は様々な資料から瓦礫の山と化しており、食糧事情も悲惨であったということは日本人の誰もが知るところである。

 

 

それから考えても年を経過するとともに平均寿命が延びてきています。その要因は、終戦から立ち直り社会の基盤やインフラが整って食糧事情が安定したからです。

 

 

またその後、医療技術の進歩により日本は世界でも1,2位を争う長寿国となりました。

 

 

 

女性の平均寿命が著しく長い

 

 

 

図3からわかるように男性は81歳くらいの寿命ですが、女性は87歳にもなっています。これだけの長寿ですから65歳から年金受給をする考えは、納得できます。

 

健康に自信がある方は、75歳から受給すれば86歳で65歳からの受給者を追い越せますから、老後資金にゆとりのある方々は是非参考になさってみてください。

 

 

実際は、老後に安定収入ができない方が多いと予想できるために仕事などが見つからない場合は、仕方なく60歳からの受給でもいいと思います。

 

 

生活の安定が年金のメインですから、安定した老後を暮らすためにも早くからもらったっていいと思います。私の個人的な意見ですが、最初に働いていた職場では、60歳で定年退職後、1年後に死去された方がたくさんいます(3名くらい)。

 

 

仕事ばかりしていて仕事一筋だった人ですが、仕事を辞めて気が抜けてあっという間に死亡する人だってたくさんいます。

 

 

特に人生のやりがいや目標を老後で失いうと輝きを取り戻せなくなる場合もあります。若々しくいられる時こそお金は使えるものですから・・・

 

 

 

神楽 仁
人の寿命だけは誰も読めません。生きがいや目的があるうちに自分らしく年金を使うのが一番の選択かもしれません!!

 

 

 

 

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